夜勤中に突然火災警報が鳴ると、職員はどうしても動揺してしまいます。
そんな時、落ち着いて行動するための具体的な『初動対応の3ステップ』を分かりやすく解説します。
🚨 ステップ①『まず火元を確認』
警報が鳴ったら、落ち着いて以下を確認します。
- 消防設備の受信機パネルで火災場所を確認する。
- 表示された場所へ行き、実際に煙や火災があるか現場を目で見て確認する。
【重要ポイント】
- 絶対に火元を確認するまで警報を止めない。
- 異常がなければ「誤作動」の可能性を考える。
📞 ステップ②『火災か誤報か判断し通報』
実際に現場を確認して以下のように判断します。
本当に火災だった場合：
- すぐに119番通報し、入居者を避難誘導開始。
- 消火器などで初期消火を試みる。
誤報・誤作動の場合：
- 慌てず消防設備の操作盤でベルや警報音を停止。
- 誤報の原因を把握し、施設長や設備業者に報告する。
【重要ポイント】
- 迷ったら必ず火災として行動し、通報を行う。
- 消防署への誤報の場合も、非火災である旨を迅速に報告する。
🏃♂️ ステップ③『入居者の安全確認』
火災でなくても警報が鳴った場合は、入居者が動揺していないか丁寧に確認しましょう。
- 入居者に声をかけ、不安を取り除く。
- 入居者全員の安否を確認（巡回や声掛けで対応）。
【重要ポイント】
- 特に認知症のある入居者は、不安でパニックになる場合があるため、特に丁寧なケアを心がけます。
📌 よくある夜勤中の警報事例と対処法
- 浴室の湯気で熱感知器が誤作動
→ 窓や換気扇で湯気を取り除き、落ち着いて操作盤でリセットを行う。
- 入居者が間違えて非常ベルを押した
→ 誤って押した原因を記録し、再発防止のため表示を改善するなどの措置を講じる。
✅ まとめ
夜勤中の警報対応は、『火元の確認』『適切な通報』『入居者への安全確認』の順で落ち着いて対応することが何より重要です。
日頃からイメージトレーニングを重ねて、突然の警報でも慌てない心構えを持ちましょう。