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老人ホームでよく起きる火災報知器の誤作動5つの原因と対策

老人ホームでは火災報知器の誤作動が頻繁に発生します。

現場で慌てないよう、よくある原因とその具体的な対策を5つご紹介します。


🚨 原因①『浴室の湯気』

なぜ起きる?

浴室の熱感知器が湯気や蒸気に反応し、誤作動します。

 

対策は?

  • 浴室使用後は必ず換気を徹底。
  • 感知器の種類や設置位置を再確認し、必要に応じて業者に相談。

🦟 原因②『虫やホコリの侵入』

なぜ起きる?

虫やホコリが煙感知器の中に入り込み、異物として検知されてしまうため。

 

対策は?

  • 定期的に清掃やメンテナンスを行い、感知器周辺の清潔さを保つ。
  • 虫の多い季節は特に注意し、防虫対策を強化。

🧹 原因③『清掃や設備作業時の誤操作』

なぜ起きる?

清掃時や設備作業中に職員がうっかり感知器や発信機を押してしまう。

 

対策は?

  • 清掃や作業前に消防設備の位置を再確認し、意識的に避ける。
  • 発信機や感知器付近に注意表示を設置する。

🚬 原因④『料理や喫煙の煙』

なぜ起きる?

厨房や喫煙室の煙が煙感知器に反応することがあります。

 

対策は?

  • 喫煙所や調理場では煙感知器の代わりに熱感知器を設置する。
  • 厨房の換気設備を改善し、煙が溜まらないように工夫する。

🖐 原因⑤『入居者の非常ベル誤操作』

なぜ起きる?

認知症などの入居者が非常ベルをナースコールと勘違いして押してしまうことがあります。

 

対策は?

  • 非常ベルの位置を見直し、触れにくい場所に再設置。
  • 誤操作防止用のカバーを設置する。

📌 誤作動時にまずやるべき対応手順

誤作動が起きても慌てず、以下の手順で対応します。

  1. まず火災の有無を確認。
  2. 誤報と判断したら、操作盤で警報音を停止。
  3. 誤作動の原因を突き止め、再発防止策を実施。
  4. 誤作動の履歴を記録し、設備業者へ報告・点検を依頼。

✅ 誤作動を防ぐための普段からの取り組み

  • 定期的な消防設備の点検やメンテナンスを必ず実施しましょう。
  • 職員間で「どの感知器がどこに設置されているか」を共有し、日常業務で注意を促します。

📞 誤作動が多い場合は業者へ相談を

誤作動が頻繁に起こる場合は、設備そのものに問題がある可能性があります。

早めに専門業者に点検を依頼しましょう。