新潟市中央区のマンションの点検作業をご紹介致します。マンションは、6カ月に一回の機器点検、1年に一回の総合点検を行うものとされ、特定の人の出入りがある建物は、(非特定防火対象物)3年に一回の消防署への点検報告が義務付けられております。今回は総合点検を実施致しました。
本日点検するマンションに設置されている設備は、自動火災報知設備、誘導灯設備、避難器具、連結送水管、非常コンセント設備、消火器です。今回は自動火災報知設備を点検作業をご紹介致します。
自動火災報知設備とは、感知器が熱や煙を感知し、受信機に火災信号などを送り知らせます。 受信機は警報を発し、火災地区を表示し地区ベルなどを鳴動させ建物内にいる人に火災の発生を知らせる設備です。 受信機・発信機・中継器・表示灯・地区音響装置・感知器から構成されます。
点検作業では、全ての機能が正常に作動するか?を確認致します。
火災受信機では、火災試験・電池試験・絶縁測定・導通試験等、受信機が正常に作動するか?各ボタンを操作しながらチェックしていきます。写真の絶縁測定では、配線の絶縁抵抗値を測定しています。配線の中に経年劣化により被覆の一部が劣化して漏電している配線・工事業者さんが入った際に配線を潰してしまった場合・ねずみなどの小動物が噛みついた等により痛んだ配線が無いか確認するための測定です。
配線は痛んでいると漏電します。漏電は火災を起こしたり漏れた電気が他の機器に影響を与えたり、感電する恐れがあるので防止しなくてはなりません。火災受信機から出力している電圧は高くないので人体への影響は少ないのですが、誤作動を誘発したり、断続的な警報を発したりすることがあるので、早目の修繕が必要です。
絶縁測定の方法は、測定器を使用して火災受信機の配線に測定器から電気を流すことで計測します。常用電圧の2~3割程度高い値に耐えられれば正常と判断します。100V使用の配線には、125Vの電気を流し測定します。
測定の手順は、AC100Vの電源を落とし、予備電源であるバッテリーを抜いて無通電状態にして測定します。マンションの絶縁測定に異常はありませんでした。
火災試験・バッテリーチェックも実施し異常ありませんでした。火災受信機に内蔵されているバッテリーは使用環境により更新時期が異なってきますが、メーカー推奨は5年です。点検時にチェックして劣化したバッテリーは交換の提案をさせて頂きます。
火災感知器の点検は、正常動作するか?感知器の変形や異常は無いか?お部屋の間仕切り変更が無いか?をチェックしていきます。熱感知器には加熱試験機・煙感知器には加煙試験機を使用して1個ずつ試験を実施して合否の判定を致します。
発信機の動作試験では、ベルが鳴動するか?発信機ボタンは正常か?電話は正常か?表示灯ランプは点灯しているか?外観や内部の配線もチェックしていきます。新潟では屋外に設置されている発信機の内部まで塩害を受ける可能性もあり、配線の錆や端子台の錆が進行している際には交換が必要です。
弊社では消防設備点検だけでなく修繕工事も賜っております。不具合等があり、御見積の内容にご納得出来ない場合や比較検討してみたいというお客様は是非お声掛けをお願い致します。