キュービクルに換気扇が設置されていることをご存知でしょうか?
キュービクルの運用には、直接の関りはないのですが、重要なパーツの1つです。
今回は老人保健施設のお客様において、動かなくなったキュービクル用の換気扇の交換工事を行いました。
換気扇の役割・工事の様子を併せて、解説いたします。
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換気扇の役割とは
換気扇は、キュービクル内部で発生する電気の熱を逃がすための役割があります。
キュービクルは、高圧電力を低圧電力に変換し、建物内に一般用の電気として供給しています。
ちなみに高圧電力は6600Vにもなりますから、そこから熱が発生することは容易に想像できます。
使用環境温度が10度上昇すると、故障率は2倍になると言われています。(アレニウスの法則)
熱により劣化が進み、「機器の寿命低下」「MCCB・保護継電器などの誤動作」「計測機器類の誤差拡大」が発生します。
換気扇は、熱を逃がし、機器の劣化・誤作動を防ぎます。
また、「ホコリ」「砂」などの細かい粒子も併せて、逃がすことが出来るので、衛生面も守る役割があります。
故障の経緯
事の発端は、大雨のあった明け方に漏電警報が発生して、保安協会の方が駆けつけたことが始まりです。
特定するまでにはかなりの時間を要したようですが、原因はキュービクル用の換気扇の回路というところまでは突き止められたとのことでした。
その後の我々の調査で、詳しい原因が端子台に接続されている電源ケーブルが腐食し、切れていることにあると分かりました。
機器の年数が15年以上経過し、換気扇に錆が発生していることもあったため、換気扇一式を交換させていただくこととなりました。
工事の様子
4台設置されている内の、一番左側を今回は交換することになります。
作業中に閉まらないよう扉を全開にしストッパーを掛けて固定します。
作業場所が場所なだけに、感電事故が起きないように、細心の注意を払って作業に取り掛かります。
想定はしていましたが、ボルトやネジ関係も腐食しており、器具の撤去に時間が掛かりました。
風雨の影響を避けられるように、据付には可能な限り、工夫を施しました。
完成
交換工事が完了しました。
換気扇のフードをステンレス製のものに変更しましたが、見た目では区別がつきませんね。
他3台の器具も同じような傷み具合でしたので、今後も注視しながら提案していこうと思います。
作業にあたっては特別な技術は要らないのですが、電気が流れる危険な場所で作業することには変わりありません。
安全面において細心の注意と毅然とした心構えで挑まなければいけないと、改めて認識する現場となりました。
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新潟は雨天の日が多いです。そのため、屋外に設置しているキュービクルの劣化は他の都道府県より早いと感じております。
また、海の近くであれば、潮風の影響も受けますので、より劣化のスピードは上がります。
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