お世話になっております。株式会社エフ・ピーアイです。
皆様は連動制御盤が単体であることをご存知でしょうか?
火災受信機は見たことがあることと存じます。また火災受信機と連動制御盤が一緒になった複合盤と呼ばれるものもございます。
今回は連動制御盤についての説明と交換の様子をご覧ください。
注文までの経緯
今回の連動制御盤の工事までの経緯としましては、弊社のお客様より「連動制御盤が鳴った」とご連絡を頂きました。
現地に調査でお伺いすると、制御盤に起動表示が出ておりました。そして感知器の発報の有無や防火扉の作動の有無を確認しましたがどれも作動しておりませんでした。
そして制御盤の年式を確認すると2005年製であることが確認できました。制御盤などのメインとなる機会は20年を境に故障が散見され始めます。
なので、まだ20年を経過してませんでしたが、制御盤の経年劣化による誤作動であると判断しました。
建物を所有するオーナー様に今回の誤作動についてご説明と連動設備一式の交換のご提案をさせていただいたところ、すぐにご注文を頂くことが出来ました。
連動制御盤をはじめとして消防設備の大半は24時間365日ずっと電源がONになっております。
電気による熱や設置環境に伴う劣化が徐々に進行していきます。
なので、日ごろから消防点検を行い、正常に作動するか確認することがとても重要です。
次に連動制御盤に関する説明です。
連動制御盤の機能
連動制御盤とはその名のとおり、連動設備を制御するための設備になります。
連動設備は防火扉、防火シャッター、防煙垂れ壁などを指します。緊急時にこれらは起動し、火災による危険から守ってくれます。
これらを構成する要素としては
- メインの制御盤
- 火災を発見する感知器
- 火災の被害を抑える設備
の3つからなります。
防火設備が作動するメカニズムは以下の通りです。
- 感知器が火災を確認し、制御盤に火災信号を送信
- 制御盤が火災の信号を受信、防火設備に起動信号を送信
- 防火設備が起動信号を受信、防火設備が起動
ざっくりではありますが起動するまでの流れになります。
交換部品 レリーズ・ラッチ
こちらは防火設備を格納するために必要なレリーズまたはラッチと呼ぶものになります。
交換前
今回、交換する全設備になります。
たくさん部品があって1日がかりの仕事に思えるかもしれませんが、意外と2時間程で交換工事が完了するような内容です。
レリーズ 交換中
これは新しいレリーズを取り付けるために、ドリルで防火扉に穴を開ける作業になります。
乱暴に施工してしまうと、部品を取り付けた際にネジがはまらないといった不具合が発生しますので、慎重に穴あけを行います。
レリーズの交換は位置合わせがとても重要です。
調整の仕方で設備が正常に作動しない場合もあるので、専門業者による施工がマストになります。
レリーズ 交換後
かなり工程が飛んでしまいましたが、レリーズの交換が完了しました。
これにより、しっかりと防火扉が固定することが可能となります。
連動制御盤 交換中
こちらは古い連動制御盤の中身になります。
ケーブルに印をつけて新しい機器に接続するための準備を行います。
その後、機器の取り外しと取り付けを行います。
※作業中はブレーカーを落として安全に作業を行っております。
連動制御盤・感知器 交換後
こちらが完成した連動制御盤と連動設備用の感知器になります。
古いものと比べてコンパクトかなりコンパクトになりました。
そして新しい機器になったことで、設備の誤作動のリスクを抑えるだけでなく、火災の時に不具合なくスムーズに起動することが出来ます。
設備は年数の経過とともに、動きにムラが出てくるため、制御盤に関しては20年を目安に交換をおすすめしております。
弊社では取り扱いのある設備に関しては、お客様に安心していただけるように、即日での対応を心がけております。
弊社のお客様からは「すぐに来てくれて助かった」などの安心の声と感謝のお言葉を頂戴することが多く、弊社の強みであると考えております。
我々の仕事は消防設備を通して安心・安全を提供することであると考えております。
なので、スピード感と安定感をもって仕事をするように心がけております。
弊社の強みをご理解いただき、お客様のお困りごとを解決できるようにご尽力させていただきます。
連動制御盤をはじめとした消防設備に関するお困りごとがございましたら、下記よりご連絡をお願い致します。