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第一種電気工事士 筆記|「計算科目」を無視して合格する勉強方法

第一種電気工事士を受験される予定の皆さん、こんにちは。

 

先日、私は「第一種電気工事士 筆記試験」合格することができました。

 

私は、超が付くほどの勉強嫌いで、学生の頃はろくに勉強もせず、ゲームばかりしてきた人間です。

そんな勉強習慣がなかった私が重い腰を上げて、どのような勉強法で本試験を乗り切った方法を解説していきます。

 

勉強法で悩まれている方の参考になれますと幸いです。

 

※私の勉強法はあくまで、試験を突破することに特化しており、実務で使用する知識としては不十分な可能性があります。最終手段として、ご覧いただければ幸いです。


使用した教材をご紹介

今回、私が使用したテキストはたった1つです。

※現在は2025年度版。

 

本教材には、過去問が直近10年分(過去14回分)収録問題数が全449問です。

 

第一種電気工事士の試験は、大体似たような問題だったり、過去に出題された問題が出題されます。

ただ、5問から10問程度は新しい問題が出てきます。

そのため、第二種電気工事士と比べると少し難しくなる印象です。

 

しかし、本テキストの問題をすべて暗記するつもりで勉強すれば、新しい問題が分からない場合でも、少なくともボーダーラインは越えることができると考えています。

 

かなりの問題数なので、勉強は大変ですが、「過去問を制するものは受験を制する」の信念の基、本テキストだけを徹底的に極めます。

 

私は、付録の赤シートで、答えを隠しながら、ひたすら問題を解きまくっていました。


計算問題を諦めるという決断

今回、私は計算問題を途中で諦める決意をしました。

 

それは、なぜか。

三角関数・三平方の定理・公式の使い方を全く理解できなかったからです(笑)

 

私は消防設備士の資格勉強もしており、今まで「過去問をひたすら解く勉強法」で乗り切っていたので、今回も乗り切れると高を括っていました。

 

しかし、勉強を始めても一向に計算問題を解くことはできませんでした。

 

今回、私はテキストを8周しました。

4周した時点で、『あっ、これ無理だ』と思い、計算問題を諦める決断をしました。

 

私の勉強方法は「読むこと」を重点に置いています。

そのため、計算科目は読むだけでは計算式が頭に入らず、全く身につかなかったのだと思います。

 

しかし、他の科目は暗記で解ける問題ばかりなので、テキスト読むだけでも知識を定着させることは可能でした。

そのため、勝算はありました。

 

それは、計算問題は確定で50問のうち10問出題されるところに着目しました。

10問ダメでも、40問を解けるようにしておけば、合格できると私は考えました。

 

ちなみに、テキストは「449問」収録しています。

計算問題である「電気理論」「配電理論」を除くと「366問」が勉強範囲になります。

83問も削減できたので、肩の荷が下りた感じがして、5周目から勉強の効率が格段に上がりました。

 

当初は、449問を90問ずつに分けて、5日間に分けて勉強をしており、計算問題は4日目と5日目に集中していました。

この時の勉強時間が1時間半から2時間ほどかかっていました。

しかも、一向に理解できない問題を1日に1時間半、2時間と勉強していたので、とても苦痛な時間でした(笑)


勉強期間・時間について

今回の勉強期間は3月10日から4月19日まで実施しました。

6週間で、総勉強時間は「約49時間」となりました。

 

土日の勉強は4週目まではしていませんでした。

その期間は、仕事が忙しく全くやる気が起きずに、ダラダラ過ごしてしまったので(笑)

 

勉強期間は、もしかしたら4週から5週ほどで済んだかもしれません。

土日に休んだり、計算科目を当初から諦めていなかったので、それくらいには短縮できたと考えています。

実際、勉強してから気づくことって多いので、仕方がないんですよね。

 

私の試験までの過ごし方を下記の表にまとめたので、ご参考までに。

3月10日(月)~14日(金)

1日90問 テキスト1周 計449問
3月15日(土)~16日(日) 休み
3月17日(月)~21日(金) 1日90問 テキスト1周 計449問
3月22日(土)~23日(日) 休み
3月24日(月)~28日(金) 1日90問 テキスト1周 計449問
3月29日(土)~30日(日) 休み

ここまで、暗記科目の勉強は1日1時間半、計算科目は1日2時間かかった。

計算問題が解けないことに不安を抱き始める。

3月31日(月)~4月4日(金) 1日90問 テキスト1周 計449問
4周目を終了し、計算問題を諦める決意をする。
4月5日(土)~6日(日) 令和6年上期・下期試験を模試として実施

計算問題10問を解かずに、上期「62点」、下期「60点」を取る。

この日の模試の解答と見直しに3時間を要した。

4月7日(月)~11日(金) 1日90問 テキスト1周 計366問

計算問題を諦めたことで、勉強効率が一気に上がる。

この時には1日の勉強時間が1時間ほどに短縮された。

4月12日(土)~13日(日) 休み
4月14日(月)~19日(土) 1日180問 テキスト3周 計1098問
4月19日(土) テキストに加えて、令和6年試験の見直し
ラスト1週間は180問を1時間半ほどで解き終える。
4月20日(日) 試験当日

CBT方式について

通常であれば、受験会場に行って、マークシートを使用した受験方式が一般的ですが、令和6年から「第一種電気工事士」の試験は年2回実施されるようになり、前期では「CBT方式」で試験を実施するようになりました。

 

CBT方式パソコンが設置されている試験センターに行き、パソコン上で受験する試験方式です。

また、試験日については既定の期間内であれば、いつでも受験することが可能なので、自分の都合が良いタイミングで受験ができます。

 

私の場合、受験可能日が令和7年4月1日から5月8日となっておりました。

また、CBT方式では受験の申込期限があり、これが4月7日までとなっておりました。

3月10日から勉強を開始していて、申し込み期限の4月6日のギリギリまで、合格できる受験日を見定めていました。

 

余談ですが、申し込み期限が迫るにつれて、1日おきにSMSに受験申込をするように催促されるのが、少し鬱陶しかったです(笑)

 

私もCBT方式での受験は初めてだったので、少し下見をしました。

ネットで簡単にシミュレーションを行うことができるので、慣れていない方は、試験前に体験した方がよいと思います。そんなに難しくないので、すぐに慣れると思います。

 

下記にシミュレーション用のリンクを貼っておきますので、練習してみてはいかがでしょうか。

「CBT方式の体験版」と書かれた場所を押すと「CBT方式を体験する」までスクロールするので、それを押すとシミュレーションが開始されます。


試験当日

いよいよ試験当日の4月20日(日)となりました。

 

受験時間は午前10時からにしていたので、8時40分くらいまでスマホで映画や動画を見ていました。

試験会場は20分ほどで到着できる場所だったので、準備30分・移動20分・予備10分という形で、逆算して朝の行動を前日に決めていました。

 

私は基本、試験前の復習はしませんし、ギリギリまで準備もしません。

試験日の最大の目標は、「試験に合格すること」です。

なので、試験に最もエネルギーを割かなければなりませんから、余計なことに思考を巡らせないように気を付けて行動します。

スマホは、頭をあまり使わないで操作できますし、準備も朝のルーティン通りなので、試験に向けて最高のパフォーマンスを発揮できる準備ができたと思います。

 

9時40分に試験会場に到着し、すぐに受付を済ませました。

受付では、必要事項にサインなどを行います。

受付を済ませると、スマホなどの貴重品をロッカーにしまうように誘導されます。

この時に筆記用具なども片付けるように言われます。

 

CBT方式では、筆記用具は支給される紙とペンしか使用できません。

 

その後、スタッフの指示の基、指定のパソコンに誘導されます。

パソコンに誘導されると、スタッフから頂いたIDなどが書かれた紙を参照して、必要事項を入力していきます。

 

入力終えると、いよいよ、試験開始です。

 

試験の開始と同時に、計算問題の1~10番を適当に回答し、これを1分ほどで終了。

ここからが本番、11番からは真面目に解いていきます。

やはり、テキストで勉強した問題ばかりが出てきたので、問題はスラスラと解くことが出来ました。

ただ、見たことがない問題もしっかりと出てきたので、そこは今までの勉強で得た知識と運に任せて解きました。

 

全問解いた段階で、何点くらい取れているかを記憶を基に計算したのですが、低く見積もって「27問」しか取れていませんでした。

怪しい問題などは除外して、かつ計算問題は勘定していないので、3点くらいは取れていると思っていましたが、少し焦りました。

 

そこからは、見直しを2周し、選択肢が正しいか怪しい問題の解きなおしていきました。

 

低く見積もっても合格点はいっただろうと踏んだ私は、試験終了ボタンを押すことにしました。

これを押すと、試験の結果がすぐに分かります。

 

「36/50」

 

と、映し出されました!

 

無事、合格となりました。

思わず、その場でガッツポーズをしてしまいました(笑)

 

おそらく、怪しい問題と計算問題を、どちらも、ほどよく取れていたのだと思います。

 

ちなみに、要した試験時間は9時48分から開始し、10時25分には終了しました。

なので、37分で試験を終えられたみたいです。

試験時間は140分なので、随分と時間が余りました。

 

これで筆記試験は終了、気持ちを新たに実技試験の準備に移るのでした。


実技試験に向けて…

今回は以上です。

急な方針転換もあったのですが、無事、筆記試験を乗り切ることができました。

一つでも勉強のお役に立てれば幸いです。

 

現在、実技試験に向けて絶賛勉強中です。

また、良い報告が出来ればと考えています。

実技は、文字で説明するのが難しいのですが、何かコツでもお伝えできればと考えています。

 

それでは、「第一種電気工事士」の勉強、頑張ってください!