
お世話になっております。株式会社 エフ・ピーアイと申します。
今回は動力消防ポンプの納品と消火水槽の工事 になります。
お客様の方で購入された建物で、以前より屋内消火栓が壊れておりました。
そこで、弊社より動力消防ポンプであれば、「工事の費用も抑えれられるのではないか?」とご提案させていただき、ご依頼を頂くことが出来ました。

動力消防ポンプとは?消火栓との違いについて
ちなみに動力消防ポンプをご存知でしょうか?
あまり馴染みがないことと存じます。工場に勤務されている方や消防団に入団されている方はご存知の方が多いことと存じます。
動力消防ポンプは内蔵されているエンジンによって、消火水槽から水を吸い上げて、ホースで消火する設備になります。
エンジンがありますから、ガソリン・エンジンオイルが必要となり、さらに始動するためのバッテリーを搭載しています。
消火栓は電気の力で起動しますから、それが大きな違いになります。
また消火栓は容易に操作することが可能で、動力消防ポンプの操作には少し慣れが必要です。
日ごろから、ポンプの操作方法に慣れておき、火災に備えておくことが大切です。
そして、消火栓との違いは設置・維持するための費用が異なってくることです。
消火栓は大きく分けて、
- ポンプ
- 弁
- 制御盤
- 配管
- ホース
などで構成されており、故障や年数の経過によって交換する必要が出てきます。
構成する要素が多いため、材料と施工にかかるコストがかかってきます。
しかし、動力消防ポンプは大きく分けて、
- ポンプ
- 水源
- ホース
の構成なので、材料と施工にかかるコストを抑えることが出来ます。
設置と維持にかかるコストを抑えられる点はお客様にとって大きなメリットになるのではないでしょうか?
また操作方法は消火栓に比べて、簡単とは言えませんが、覚えられないほどの手順ではないので、デメリットである操作方法の難しさを解決できると考えております。
※動力消防ポンプを代替の設備として設置できるかは、基準があり、消防署との協議が必要になります。
動力消防ポンプ 納品
動力消防ポンプの納品になります。
かなり重いので2人で丁寧に運んでいきます。
収まりがよく、綺麗に納品することが出来ました。
やはり新品を納品することは、気持ちのいい作業だと感じます。
作業場所

今回、作業をさせていただく水槽になります。
かなり大きな水槽になりますので、穴を開ける作業は少し時間がかかりそうな印象です。
ちなみに大きさは約14立方メートルになります。
消火水槽 水抜き
まず最初に、水槽には水が入っているので、作業が出来るように、持参したポンプ2台で水抜き作業を行います。
水槽には約10000Lの水が入っていましたので、水が抜け切るまでに1時間ほどかかりました。
なかなかの時間がかかりますが、ここは辛抱強く待つしかありません(笑)
ボールタップ 交換
ようやく水抜きが終わりましたので、ボールタップの交換になります。
蛇口の先に取り付けられていたボールタップを外し、新しいものに交換します。
蛇口をしっかり閉めて、水が出ないようにすることが可能なので、交換の際に水を流すことなく作業をすることが可能です。
消火水槽 穴あけ
水を抜いた水槽の穴開け作業になります。
最初にドリルで小さい穴を開けた後で、円柱状の穴を開けるためのコア抜き機を設置し、作業開始です。
3時間ほどで、穴が開通しました。
ここでフート弁の直径くらいの大きな穴を開けておきました。
なぜなら今後、フート弁が故障した場合に、水抜きをして水槽に入らなくても良いように、施工性を上げることが出来るからです。
そして穴が開いた箇所にフート弁を設置します。
消火水槽 配管工事
フート弁を設置した箇所から配管作業を行っていきます。
長さは事前に調査済みですので、ぴったりの長さで管を設置することが出来ました。
放水試験

設置工事が終わったので、放水試験を実施します。
動力消防ポンプの起動確認、放水圧力が規定値かどうかを確認していきます。
試験の結果、異状はなく、正常に動作することを確認できました。
全体でかかった時間としては、1日かかった形になります。
今回は以上となります。
用途変更などで、新たな設備を設置しようとすると、時間とお金がかかってきます。
今回のケースであれば、消火栓ではなく、動力消防ポンプになったことで、お客様のご負担を少なくすることが出来たと感じております。
動力消防ポンプをはじめとして、建物の改築に伴う消防設備の設置が必要な場合は弊社にお気軽にご連絡いただけると幸いです。
お客様のお困りごとをスピーディーに解決したいと考えております。
下記よりご連絡をお願い致します。
