火災から守る移動式粉末消火設備とは?

新潟市の消防設備点検会社エフ・ピーアイです。いつもブログをご覧頂きありがとうございます。

最後までご覧頂けると幸いです。

 

弊社にはこのようなお客様から多くのご相談を受けております。

✅ 消防署から消防設備点検するよう言われた・・・

✅ 今の業者さんは呼んでもすぐに来てくれない・・・

✅ 消防点検料金、今の金額で本当に妥当なの?

✅ 消防点検の実働会社と直接契約したい。

✅ 施設の消防関係だけでなく電気設備も面倒見て欲しい。等々

 

さて、本日のブログは、移動式粉末消火設備についてご説明させて頂きます。

 

こちらの移動移動式粉末消火設備ですが工場、倉庫、商業施設、共同住宅の駐車場といった

さまざまな場所に設置されてる為、皆様も一度は目にした事がある消防設備のひとつではないかと

存じます。

 

 

こちらが移動式粉末消火設備となります。

 

この設備の特徴ですが、粉末消火設備の移動式という点です。

格納箱の扉を開けると分かるのですが、消火薬剤の貯蔵容器にホース・ノズルが繋がっています。

万一の際にはこれを持ち出し移動して、火元に向けて消火するというものです。

設備の本体が移動する訳ではなく、使用する人がホース・ノズルを持ち出して使用するので、「移動式」ということになります。

 

使用の方法であったり、消火器と同じ消火薬剤を使用し、あらゆる火災を有効に消すことができる万能性を有している為、イメージとしては消火器を大型化したものとして捉えても良いかもしれません。

 

これらは駐車場であればどこでも設置が認められる訳ではなく、以下のような条件があります。

駐車スペースの床面積が

・地階又は2階以上の階にあっては200㎡以上

・1階は500㎡以上

・屋上は300㎡以上

の場合に設置することが認められています。(駐車場に限る設置要件となります。)

 

また水平距離が15m間隔で設置する必要があります。

 

そして上記に加わる条件として、煙が充満しにくい場所への設置に限られてしまうことです。

万能な粉末消火薬剤ですが、放射するとどうしても空気中に充満してしまう為、火災時に煙が滞留するような場所では設置が認められません。

 

点検の際にチェックする部分は大きく分けて5点です。

1) 消火薬剤貯蔵容器等

2) ホース等

3) 表示灯・標識

4) 耐震措置

5) 容器弁の開放点検

  ※平成28年6月1日から加圧用ガス容器のバルブ類の開放点検実施が必要となりました。

 

1) 消火薬剤貯蔵容器等について

消火剤貯蔵タンク、放出弁、バルブ類、加圧用ガス容器等の外形に変形、損傷、著しい腐食等が  ないか確認する。

・加圧用ガス容器のガス量が適正か確認する

→加圧用ガス容器を外して取り出し、秤等で重量を計測する

2) ホース等について

・ホース及びノズルを引き出して、目視及び手で触れる等して確認する

3)表示灯・標識

・点灯状態や表示灯焼け(著しい劣化)がないか目視により確認する

4)耐震措置について

・目視及びスパナ等により確実に固定されているか確認する

5)容器弁の開放点検

①薬剤貯蔵タンクから加圧用ガス容器を取り外し、密栓を容器弁に取り付けて

 容器からガスが漏れないように措置します。

②バルブを全開・全閉にして容易に開閉出来る事を確認します。

 確認後は、移動式粉末消火設備等を元の状態に戻します。

 

使用方法

ご参考までに使用方法です。 

① 加圧ガス容器のバルブを開ける(全開に)

② 放出弁を全開する

③ ホースを伸ばしノズルレバーを全開する

点検の際に発見する不具合事例には次のようなものが挙げられます。

・外部からの衝撃による格納箱の変形及び破損

・格納箱の腐食及び劣化

・加圧ガス容器の外れ(窃盗等による)

・加圧ガスの減少(いたずら等による)

・表示灯の破損及び表示灯焼け

 

不具合事例に対しての修繕方法は、状況によって様々あります。

・表示灯の交換または取り付け

・加圧ガス容器の交換または取り付け

・クリーニングガス容器の交換または取り付け

・格納箱の交換

・設備一式交換 薬剤質量33㎏

・ソーラーバッテリー

・ガードパイプセット※形状により異なります。

これらの機器部材は、常時メーカーで在庫しているものですので、タイミングが合えば早い段階で修繕工事が可能です。

 

 

また移動式粉末消火設備の更新目安としては、粉末貯蔵容器(加圧式)及び加圧ガス容器の交換推奨時期から、おおよそ18~20年くらいと言えます。

(日本消火装置工業会より)

※あくまでも目安であり、メーカーや設置環境により異なります。

交換推奨時期を過ぎたものや外観上の傷みが見えるものなどは速やかに交換することをお勧めいたします。

 

消防設備点検の意義は、適正な維持管理をすることで機器寿命を伸ばし、また使用しないことに越したことはありませんが、有事の際に滞りなく使用できる状態に保つことです。点検未実施による設備の不作動事例も過去には多く発生していますので、建物の所有者様や関係者の皆様には、是非この義務を守っていただきたいと願っております。

 

弊社では取り扱いのある設備に関しては、お客様に安心していただけるように、即日での対応を

心がけております。

弊社のお客様からは「すぐに来てくれて助かった」などの安心の声と感謝のお言葉を頂戴することが多く、弊社の強みであると考えております。

 

我々の仕事は消防設備を通して安心・安全を提供することであると考えております。

なので、スピード感と安定感をもって仕事をするように心がけております。

 

弊社の強みをご理解いただき、お客様のお困りごとを解決できるようにご尽力させていただきます。

 

消防設備・電気設備に関するお困りごとがございましたら、下記よりご連絡お願い致します。

 

 

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