老人ホームなどの介護施設では、誤って消火栓やスプリンクラーポンプが起動してしまうトラブルが発生することがあります。
そんな緊急時に焦らず対応できるよう、ポンプの止め方を簡単に解説します。
🚨 消火ポンプが誤作動する主な原因は?
消火ポンプの誤作動は以下のような原因で発生します。
- 感知器や非常ベルの誤作動
- 配管内の水圧低下(漏水・誤ったバルブ操作など)
- 操作盤やスイッチの誤操作
- 制御装置の故障や不具合
まずは原因を確認し、適切な処置を行うことが重要です。
🛑 ポンプの緊急停止手順(共通)
消火栓・スプリンクラーのポンプが作動したら、以下の手順で停止します。
① 操作盤(制御盤)の確認
- ポンプ室や管理室にある操作盤の表示を確認する
- 「運転中」と表示されているランプやブザーを探す
② 停止ボタンを押す
- 制御盤の「停止」ボタンを確実に押す
- 「手動停止」「緊急停止」など、赤く表示されているボタンを使用
③ 作動原因の確認
- ポンプ停止後、作動原因を必ず確認
- 管理会社や設備業者に連絡し、原因究明と修理を依頼する
🚰 スプリンクラーの場合の注意点
- スプリンクラーは一度作動すると大量の水が放出されます。停止後も配管内に残った水が出る場合がありますので、速やかに専門業者へ連絡しましょう。
- ポンプ停止後、配管内の水を排水する作業が必要になる場合があります。
📞 消防署への連絡は必要?
基本的に、誤作動であれば消防署への連絡義務はありません。
ただし、大量の水漏れや設備損傷、また本当に火災が起きていた場合は速やかに119番通報をしてください。
📌 よくある質問(Q&A)
Q. ポンプのブレーカーを切ってもいい?
原則、操作盤の停止ボタンで停止してください。
無理にブレーカーを切ると設備が破損する場合があります。
Q. ポンプが止まらない場合は?
すぐに設備業者へ連絡し、指示を仰いでください。
自力で無理な操作をすると設備が破損することもあります。
✅ 普段からの対策が重要!
- 定期的に消防設備業者に点検を依頼し、トラブルを予防しましょう。
- 緊急時のマニュアルや業者連絡先を事務室や管理室に掲示しておくことをおすすめします。