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「前金制度」に学ぶ、妥協しない経営姿勢

セコムの前身である日本警備保障㈱の創業者・飯田亮さんの著書に、「前金制度」を導入した経緯が記されていました。

創業間もない頃、資本金が乏しい中で事業を軌道に乗せるにはどうすべきか。
後払い方式では、契約が増えれば増えるほど資金繰りが苦しくなる。そこで飯田さんは「三か月分前金」という、当時としては異例の契約方式を打ち出します。

しかし当然ながら、すぐに受け入れられたわけではありません。

「そんな厳しい条件では頼めない」

行く先々で断られ、三か月近く仕事が取れない時期もあったそうです。それでも、前金制度を撤回することはありませんでした。


結果として、この制度を貫いたことが財務体質の安定につながり、同時に“何事にも妥協しない不屈の精神”を養うことになったといいます。


ここで私が強く感じたのは、「自分で決めたことを、方法どおりに必ず実現する」という姿勢の大切さです。経営者にとって、環境や空気に流されず、自分に妥協しない姿勢を持ち続けることは、何より重要なのかもしれません。


また、著書の中で印象的だったのが、

「簡単に売れる方法」を避けてきたような気がする

という言葉です。


簡単に売れないからこそ、お客様に一生懸命説明する必要がある。
説明すべきことが多いほど、誠実さが伝わり、説得力が生まれる。
その真摯な姿勢こそが信用につながる――。

まさに、商売の本質を突いた言葉だと感じました。


私たちエフ・ピーアイの仕事も、決して“簡単に売れるもの”ではありません。
消防設備点検や改修工事は、目に見える派手さがあるわけでもなく、必要性を感じていただくには丁寧な説明が欠かせません。


だからこそ、
「なぜ必要なのか」
「なぜこの方法なのか」
「なぜ今なのか」

一つひとつを真剣にお伝えする姿勢を大切にしたいと考えています。


安さだけを追い求めれば、説明は減るかもしれません。
その場の雰囲気に合わせれば、契約は増えるかもしれません。

しかし、私たちが目指しているのは、目先の数字ではなく、長く信頼していただける関係です。


社訓である
「健全な心・健全な志・健全な商」

その「健全な商」とは、無理をせず、誤魔化さず、妥協せず、正しいと思うやり方を貫くことなのだと、今回の学びを通して改めて感じました。


揺れる気持ちがあってもいい。
迷うことがあってもいい。

それでも最後は、誠実な道を選ぶ。

 

私たちもこの姿勢を見習い、説明を惜しまず、信用を積み重ねる経営を続けていきたいと思います。

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