大橋ボクシングジム会長の大橋秀行さんは、小学生の頃から世界チャンピオンを目指していたそうです。その覚悟は並大抵のものではなく、一日一食という過酷な生活を自らに課していたといいます。食事は晩の一度だけ。先生が心配するほどの徹底ぶりだったそうです。その努力が実り、“150年に一人の天才”と称されながら、ついに世界チャンピオンへと上り詰めました。
しかし、そんな輝かしい経歴の裏で、若い頃は「ここぞ」という大事な場面でなぜか敗れてしまうことがあったといいます。
冷静に自己分析を重ねる中で気づいたのは、自分の中にあった“うぬぼれ”でした。思うようにいかない時、周囲への不平不満を口にしていた。その心の状態のときに限って、勝負に負けていたのです。
そこで、「負けるのは周囲のせいではなく、自分の在り方の問題だ」と考えを改め、周りへの感謝を意識して接するようにしたそうです。すると不思議なことに、結果の前にまず自分自身が変わっていった――そう記されていました。
どれだけ才能や努力があっても、最後の勝敗を分けるのは心の在り方なのかもしれません。
成功の裏側にある弱さや葛藤を素直に認め、そこから学び実践する姿勢に、人としての大きさを感じました。
「ここ一番で負ける理由」を自分の中に問い続けること。
その姿勢こそが、本当の強さなのだと教えてもらった気がします。


