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誘導灯を交換しないとどうなる?放置するリスクと交換時期の目安を解説

はじめに

「誘導灯はついているから大丈夫」——そう思っていませんか。

 

誘導灯は普段あまり意識されることのない設備ですが、火災や停電などの非常時に、人を安全な場所まで導く「命綱」の役割を果たします。

ところが、この誘導灯には明確な寿命があり、交換時期を過ぎたまま放置されているケースが少なくありません。

 

今回、老人ホーム(用途区分:6項ロ)にて実際に対応した誘導灯交換工事の様子を交えながら、誘導灯を交換しないとどうなるのか、そして適切な交換時期はいつなのかを解説します。


今回の現場:老人ホームでの不具合発見から工事まで

今回ご依頼いただいたのは、老人ホーム(6項ロ)の誘導灯交換工事です。

点検の際に不具合を発見し、お見積書を提出したところ、お客様より工事のご依頼をいただきました。

 

不具合の内容は、経年劣化によりバッテリーが非常時に点灯しなくなっていたこと。

本来であればバッテリー交換だけで済むケースもあるのですが、今回は器具の年式が2012年、つまり14年間稼働し続けていたこともあり、バッテリー交換ではなく器具本体の交換をご提案しました。


なぜ本体ごと交換したのか

誘導灯は365日24時間、点灯しっぱなしの器具です。

日常的に使う照明と比べても、稼働時間は倍以上になります。そのため、外観はきれいに見えても、内部の端子や基盤は常に熱を持ち続けており、目に見えない劣化が進んでいることが少なくありません。

 

見た目はきれいなまま、中身の劣化だけが進んでいる——例えるなら、見た目は子ども、頭脳は大人の、あの名探偵コナンのような状態です。

14年という稼働年数を踏まえると、バッテリーだけを交換しても、本体側の劣化がいずれ別の不具合につながる可能性が高いと判断し、本体交換をご提案した次第です。


工事当日の様子

ご挨拶から工事完了まで、現場にお邪魔していたのは30分ほど。

工事箇所が出入口付近だったこともあり、入居されている方への配慮を第一に工事を実施しました。

 

当日は職員の方と事前に打ち合わせを行い、その時間帯は出入口を通らないようご協力いただけたおかげで、作業はスムーズに完了しました。

実際の工事自体は10分ほどで完了しています。

「工事」と聞くと大掛かりなものを想像されがちですが、誘導灯の交換工事は多くの場合、短時間で完了します。

※2枚目が古い器具、7枚目が新しい器具です。

正直、見た目の違いは分かりづらいですが、内部はプラスチックの劣化により黄ばんでいました。


誘導灯の交換、なぜ必要なのか

誘導灯は名前の通り、避難の方向を誘導するための非常灯です。

普段の生活の中では、その効果を実感する場面はほとんどありません。

だからこそ、有効性を感じにくく、交換の優先順位が下がりがちなのが、私たちとしても悩ましいところです。

 

しかし、実際に停電などで暗闇になった建物から脱出するのは、想像以上に困難です。

誘導灯はそのための唯一の目印となり、避難の方向を示してくれる存在です。

また内部にバッテリーを備えているため、災害時や停電でブレーカーが落ちた状況でも、一定時間は誘導灯の明かりを頼りに避難することができます。


今回の工事内容と費用

今回交換したのは、誘導灯の中でも一番小さいサイズにあたるC級の誘導灯です。

工事の総額は44,000円(税込み)でした。


不具合を放置するリスク

誘導灯に限らず、消防設備は「異状がない状態で運用し続ける」ことが非常に重要です。

万が一、不具合を放置したまま火災が発生した場合、管理責任を問われることになります。

具体的な罰則の内容までは弁護士ではないため断言できませんが、決して軽い扱いにはならないはずです。

 

消防設備は、日常生活を便利にしてくれる道具ではありません。

そのため、出費が発生することに抵抗を感じる気持ちも、正直よく分かります。

ただし、火災が発生した際には、消防設備が正しく機能したうえで避難が行われたかどうかが、火災の状況調査の中で必ず検証されます。

「いざという時に機能する状態を保っておくこと」自体が、その建物を利用する方々への備えなのだと思います。


交換時期の目安

一般的な目安として、器具本体は設置から8〜10年、内蔵バッテリーは4〜6年での交換が推奨されています。

今回のように24時間点灯し続ける誘導灯は、この目安よりも早く内部劣化が進むことも珍しくありません。

 

外観に異常がなくても、設置からの経過年数を基準に、一度点検のタイミングを確認してみることをおすすめします。

現在の業者より頂いた見積もりが高い、工事業者が見つからず困っているなど、お気軽にご相談ください。

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